この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
「なんだそのツラは!!」


俺の胸板を銃口でドンと押す武装男。


くそ……


どいつもこいつも…命をなんだと思ってんだ






「まぁまぁ、それぐらい大目に見てやりなさい」


先頭で例の男が冷ややかに言う。


「ぐ…」


その声に武装男は俺に当てた銃口を下に向けた。


「けけ…ボスが寛大で良かったな」


周りの武装した男たちが冷やかす。


「う、うるせぇ!とにかくさっさと歩け!!」


バカにされた武装男は八つ当たりするように俺と美代に怒鳴った。



そして

間もなく森が終わり、俺たちの前に砂浜が広がった。


潮の香りと共に


うっそうと生い茂る木々の葉がなくなり太陽の光が一気に俺たちを照り付ける。


ま、眩しい…


白い真夏の陽射しに、俺は腕で顔に影をつくり目をしかめた。


眩しい視界の遠くに、小型飛行機が止まっているのが見える。


あれが……セスナ機?



繋いでいた美代の手がギュッと俺の手を握り締めた。


「……………」



絶体絶命かもしれない…






そんな時だった。







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