この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
突然の動物の出現により、都市の交通機能は完全に失われていた。


警察も出動したが、あまりの非常事態になす術がなかった。


動物の行進を止めるべく道をパトカーが防げば、アフリカゾウがそれを簡単に退ける。


麻酔銃を用意するも、その動物のあまりの多さに対処仕切れないでいた。




《今のところ、ライオンや虎が人を襲ったという情報は入っていませんが、都市には外出禁止令が発令されています!》


一直線に並ぶ鳥たちがうごめく上空には各局の報道ヘリが何台も飛び、都市の混乱具合を報道している。


《この現象は日本全土で起きているとみられ、動物達はどこか同一方向を目指していると思われます!》






「す…すげぇ…映画かよこれ」


「マジでありえね―…」

「なになに?宇宙人でも攻めてくんの?」


スクランブル交差点の巨大TVの前では群がる人々がのんきにそんな事を言っていた。







その直後


「きゃ――!足元にネズミがいる―!」


「う…うげっ!こっちにも!」


「うわあぁぁ―――…!!!」


突然マンホールや地下から地上をめがけネズミが一斉に溢れ出した。


一瞬にして地上はネズミでいっぱいになる。


逃げまどう人々。


その上空を飛んでいた鳥の群れはネズミを確認すると一斉に下降してネズミをわし掴みにしていった。







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