この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
「な…な……」


なんだこれ?!!


信じられない事態に体も頭も一気にはっきりした。


「え…?!なに…?」


俺は慌てて全身を確認していく。


あ!!


俺の耳がない…!


俺は自分の頭上を手探りでまさぐりまくるが、どれだけ探しても耳がない。


そして耳があるべき頭上には


耳の代わりにふわふわの毛が大量に生えていた。


それもうさぎの毛とは異質な感じの…


髪の毛というやつだ。


「ちょ……は…?」


次に顔を触ると


逆にここは毛が全く生えていなかった。


俺の自慢の毛皮が完全になくなっている。


「…あ……あ…」


俺は恐ろしい気持ちで、ただただつるんとしたむき出しの肌をペタペタさわる。



首、胸板、腕……



どこを確認しても俺が俺じゃなくなっている。


これじゃどうみても…







「なんで俺は死んだはずなのに人間になってるんだ…?!」


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