この声がきみに届く日‐うさぎ男の奇跡‐
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――――…














『大体、分かったクルック~?』


銀は話し終えると俺を見上げた。


「あ…あぁ」






銀の話しを大きくまとめると、こうだ。


俺の意識が途絶えた後


山吹はまず時間を数分だけ止めて


美代の傷付いた体を元に戻し、俺の魂を美代に入れた。


ちなみに魂というのは


一種のエネルギーの動力源らしくて


生きる為のエネルギーを産み出してくれるものらしい。


だから俺のエネルギー源を美代に注いだとしても


美代の人格が俺になるわけではないらしい。


――話は戻り


美代はこうして生きる力を与えられて無事に蘇った訳だが


ここで手違いが起きたらしい。


どうやら俺の魂が、標準よりも大きかったらしく


美代の体に収まりきらなかったのだ。


過去に、やたら怪我の治りが良かったことはなかったかと聞かれ


そういえば思い当たる所があった。


そして


美代に収まりきらなかった魂の余りを活用して


俺が今ここにいるらしい。


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