【短】君が僕を忘れても、僕は君を好きでいる
苦しいくらい惨めな気持ち。



この想いをいつか忘れられるのかな?



忘れられるわけがないよ。



忘れるはずないから。



だって、僕はこんなにも君が好き。



「樹里菜っ……」



気がつくと、頬につたわる雫。



僕は自分が泣いていることに気づいた。



さっきまで君がいた助手席を見つめる。


君はいつも笑顔で、



君はどんな時もいつも綺麗で、



君はいつも僕だけのものだったはずなのに……。



もうそんな君の姿はどこにもない。



僕を想う君はどこにもいないから。

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