恋愛感情 ー恋をすることー
彼の名前...

【中島太一】


私は中島って呼んでた。

私はバレー部で
中島はバスケ部だった。


いつもみんなに
気づかれないように
チラチラ見てたっけ?



中島がバスケをしてる姿が
一番好きだった。
いつもは馬鹿なことして
先生達に怒られたり
勉強だってまともにやらない奴。

意地悪で素直じゃないけど
笑顔がとてもキラキラしてた。


一年生の時クラスが一緒で
結構仲がよかった。

でも二年生になってクラス替え。


私は2組で中島は4組。



唯一中島との接点は
部活しかなかった。
まぁ、コートが違うから
話せないんだけどね。



けど不思議なんだよね。
『好きだ』ってわかった瞬間
意識しだすんだ。

私もそうだった。

今まで普通に目を見て
話せてたのに
合わせられなくなったり、
後ろ姿を見ただけで
彼だってわかったり、
声を聞いただけでわかったり、
彼の名前が会話に出てきただけで顔が熱くなったり…

ほんと些細な事でさえ
敏感に反応するんだ。




その瞬間を感じるたび
『私は今恋をしてるんだ』
って感じさせた。


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