先見の巫女
「…これ……」
なんて強い神気…
力のある神が持つ高貴で強い神の気…
「下がってろ…」
朱雀はあたしを地面へと降ろし、背に庇った。
「来ます」
晴明様の声と同時に、周りの空気が重くなる。
「…っ…なんて強い神気………」
立っているのもやっとだ…
『我が社に足を踏み入れる愚か者は貴様等か…』
直接頭に響いてくるような声が聞こえた。
「…奥狐の神…………」
大きな白い狐の容姿をした神様がこちらを睨みつける。
『天狗…我との契りを忘れたか?何があろうとこの社へ来る事は許さぬと。ましてや人間まで…』
奥狐の神に長は頭を下げた。
「無礼は承知で、奥狐様にお願いがございます」
『願い…とな…?』
「我等にかけられた呪いを解いていただきたいのです」
長の言葉を聞いた奥狐の神は目を見開き、それから長をキッと睨みつける。