先見の巫女
『なんだお前』
そこにはあたしがいた。
見た事もない橋の真ん中で、あの朱髪の青年と向かい合っていた。
『あ?何で俺の名前知ってやがる』
朱髪の青年は眉間にシワを寄せてあたしを見ていた。
とっても整った顔…。綺麗な人だな……
『ふーん…怪しい奴だな』
これは…最初に見た先見と何か関係が……?
あたしはこれから…あの先見の未来の鍵を握る青年と出会う…
全ては朱髪の青年が鍵なんだ…
だから…あたしは出会わなくちゃいけない。
まだ名前も知らないあなたと……