先見の巫女
「…先見が不安定です。これがいつ頃起こるのかも分からない…」
あまりにも断片すぎる。これじゃ原因が分からない。
京は四神の加護と晴明様の結界によって守られているはずなのに…
「少し時間を下さい。頭を整理したくて…」
「私からもお願いしたい。先見の負担はとても大きいので」
晴明様の助言があってか、明後日また先見をする事になった。
「……はぁ…」
晴明様は帝達を送る為にいない。今は一人部屋だ。あたしは畳にねっころがった。
ゆっくりと瞳を閉じる…
そしてー……
目をパッと開いた