先見の巫女
「…なぁなぁっ!!!
お前どう思う!?」
「………あ?」
「B組の水無月だよ!!
あいつお前に惹かれてんだろ」
「知らねぇよ」
前から男の子集団が
歩いてくる。
あぁ〜すれ違うの嫌だなぁ。
男の子って何だか
緊張するし…
ちょっと緊張しながら
近付いてくる集団を見つめる。
「なぁ朱翠(シュスイ)!!
帰りに飯でも食いに行こうぜ!!」
朱翠と呼ばれた少年と
目が合う。
―ドキンッ
「…朱い…髪……」
思わず立ち止まる。
そんな…そんな訳ない。
何かの偶然だよ…
だってあれば夢で…
夢以外の何者でも…
だから違う…
そう自分に言い聞かせ、
走り出す。
その集団を追い越すように…
「…はぁっ…はぁっ…」
すれ違う瞬間ー…
「な…んでっ…」
涙がポロポロと溢れる。
―訳が分からない…
どうして自分が泣いているのか…
どうして…こんなに
切ないのか…
そんな気持ちを振り払うようにただ走った。