先見の巫女


「…朱雀……」


逢いたかった…
ずっと…離れ離れだった…


そしてやっとあなたと…
再び出会えた…


「…雛菊……
いや……今のお前の名は…?」


少年は刀を持っている。
あの刀……


あの刀をあたしは
懐かしく頼もしいと感じる。


あたしは前に何度も…
あの刀に助けられた。


「あたしは…優雛…
優雛!!!」

「優雛…やっと…見つけた。おれは朱翠……」


二人で見つめ合い
お互いに歩み寄る。







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