先見の巫女


「もしまたあなたに
会えたその時は………」


「もう二度と離れないと
俺は誓った…」


「今度こそあなたと二人…
決して離れる事なく
悠久の時を共に……」


お互いが手を取り合い
見つめ合う。


「もう二度と…
お前を失わせない…」

「あたしは…
今度こそあなたの傍に…」


そして二人の唇が
重なった時…


長き悲しみに…
尊い二人の闇孤独に光が射した。


「「…永久にあなたを愛す」」


それは悠久の誓いを越え
遥かな未来の幸せな絵巻…


彼等の幸せは…
やっと此処から始まるのだから……










―end―





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