先見の巫女
「雛菊……」
苦しそうな顔で眠る雛菊の髪を優しく撫でる。
部屋には俺と雛菊の二人だけしかいない。
「…こんなにちいせぇのにな…」
こんな小さな体に…どれだけの重荷を背負ってたんだろうな…
…まだお前と出会ってそんなに時間は経ってねぇけど…
「お前とは初めて会った気がしねぇ…」
一人で背負う事も、悲しい時こそ無理して笑う事も全部…
「昔から知ってるんだ…」
お前を見ると懐かしくて、それでいて辛い。