いい意味で
第六章 帰路
帰路

パッと目が覚める。ああ。今日もよく寝た気がする。
枕の横に置いてある携帯を取って時間をみると、八時。

ああ、寒い。布団の中でもう少しゴロゴロしていたいな。
布団にすれる絆創膏の感覚が、昨日事故にあったことを思い出させる。
転んですりむいたくらいの傷だが。

あ、そういえば、昨日何時に起きるとか言ってなかったや。
申し訳ないことしたなぁ。着替えて下に下りていこう。
それに早めに東京帰らなきゃな。

下のほうでは、玄関が空いて「ただいまぁ。」と若菜さんのお父さんの声がして
家に入っていく音がする。どっかいってたんだろうか。。

しかし寒いな。真冬の朝に近い感じがする。
これでも、青森は暖かくなってきた方なのだろうか。

着替えて下に降りて行く。

居間のドアを開けると、ご飯の香りがしてきた。
テレビはついているが、お父さんは居間にはいないようだ。

入っていって奥の恐る恐る台所に行くと
若菜さんのお父さんが、キッチンで野菜を切っている。

僕「おはようございます。」

昌也「あ、おはようございます!よく寝れましたか?」

僕「はい。お陰さまでぐっすりと。すいません。起きる時間も告げずに。」

昌也「それは良かった。別にいいんですよ。あ、朝食がもう出来ますのでどうぞ座っててください。」

僕「はい。すいません。ありがとうございます。あと洗面所借りていいですか?」

昌也「どうぞ!この部屋出て、左の突き当りが洗面所ですので。タオルも適当に使ってください。」

「わかりました。」と言って、言うとおりに進む。
いつも思うが、人の家の洗面所やトイレって実は分かりづらいんだよな。

やっぱり一回間違えてトイレを開けて、洗面所にたどり着く。

洗面所で、お泊りの用の歯磨きセットで歯を磨き、顔を洗う。
ふぅ。すっきりした。
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