LOVE SONG
「あ、ああ」

一瞬、成田は迷惑そうな顔をした。が、そんな成田を無視して、女の子達は興奮気味に、

「あっ、握手して下さいっ!」

と、次々に手を差し出して来た。

「あ、いや…」

成田が戸惑っていると、

「やってあげたら?」

と、中里が声を出した。

すると、四人は、一斉に中里を見た。

「あっ、もしかして…」

「デートですかっ!」

女の子のその言葉に、成田と中里は思わず顔を見合わせた。
< 172 / 212 >

この作品をシェア

pagetop