LOVE SONG
「結婚したら、家にいて、家庭を守ってくれるような子」

「あたしだって、そう思ってるっ」

「けど、そんな大きな仕事決まったんじゃもう、作詞も遊びじゃないんだろうし、やめられないだろ?」

「…やめる気はない」

「だろ?…正直、中里が会社辞めるのは、俺との結婚考えてくれたからだと思ってた」

「そうよっ。社内恋愛はいろいろ大変だから、あたしが先に辞めて…」

「違うだろ。」

「?」

「単に、作詞に専念したかっただけだろ」

「違うっ!あたしはっ」

「っいいよ、それ以上言わなくて。俺はもう、決めたから」
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