LOVE SONG
成田が受けとったその紙を他の三人も一気に覗き込んで、それぞれ文字を目で追った。

「…」

全員ほぼ同時に読み終えた。

「…なんだか」

「ラブレターみたいだな」

「ほんと」

三人は口々に呟くと、

「ごちそーさまっ」

と、声を揃えて成田を見た。

成田はテレ笑いを浮かべると、紙をマネージャーに返し、

「ほら、バレーやるぞ」

と、ボールを高く打ち上げた。
< 206 / 212 >

この作品をシェア

pagetop