LOVE SONG
成田はウインドウショッピングをしながらぶらぶらと街を歩いていたが、雰囲気が良さそうな喫茶店を見つけて、中に入った。

「いらっしゃいませ」

どこに座ろうかと店内を見渡す成田の目に、嬉しそうにチョコレートパフェを眺め、今、正に食べようとしている中里の姿が入ってきた。

「…」

成田は一瞬迷ったが、つかつかと真っ直ぐ中里に近寄り、

「よお」

と、声をかけた。

「ん?」
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