BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~

研究所の一室…

その中では、忙しなく歩く者達や、キーボードを叩く音が響いていた…


この部屋にいる者達は、真剣な面もちで、画面を見たり、資料を探したり、忙がしそうである…


 「どうだ?」

1つの大きな画面に映る地図のような物…

その機器を扱う男性…フジに、レオンは効く…

シュウ達の様子を…


 「ヘイトゥリッド・サロウはもう…しかし……」

 「…」

フジは丁寧に答えるが、途中で言葉を止めた…


画面を見ればわかる…

確かに、ヘイトゥリッド・サロウを表す赤い点は、減ってきていた…

しかし、黒い点…闇の者は、未だに…


渋い顔をし、シュウ達の安否を心配するレオン…



そんな時、部屋全体に、何かを知らせるブザー音が鳴り響く…


 「長から報告ですぅ。」

 「?」

高い位置にいたミズハがそれを受け持つ。


 「繋げますぅ。」


キーボードを叩き、画面上に映し出す…


 「長…」

画面上に映し出された長の姿…


その姿が映し出されると、レオンだけでなく、ここにいる全ての者が、頭を下げた。


それを見て、皆が頭を上げた事を確認すると、長は一度まばたきをすると、口を開いた…


 《ルリをそちらへ向かわせました。》


 「?ルリを?」

騒ぎ出す研究所の者達…

予想はしていたものの、事実を聞かされると、騒いでしまう…
それが、人間の習性だ…


 《ですから、もう心配はないでしょう。》


長は、騒ぐ皆を気にする事なく、続けた…


そんな長の言葉を、遠くで聞いていたカナメとナツキの2人は、騒ぐ事なく、画面上に映る長を見つめていた…

 「やっぱルリ、行ったな。」

 「行くに決まってんじゃない。」


肘をつきながら、聞くナツキは、何が起こってものんびりしている…



そして、もう1人、長の言葉に騒ぐ様子のない者がいた…

1人椅子に座り、下を向くレナ…


 「ルリ……また、行っちゃったんだ…」

ボソッと、言葉を漏らすのだった…

悲しそうな瞳をして…


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