BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~

吹き荒れる強風…


 「!キャー!」


その風は、集中的にサラに吹き荒れ、身軽なサラは、遠くに吹き飛ばされた…


風に飛ばされまいと、地面に座り込み、シュウは腕で顔を覆う…


 「痛…い…」

顔を覆う腕に、鈍い痛みが走った…


何か鋭いものにでも切られたような傷が、所々でき、血が滲む…



その風はかまいたちのように、鋭い刃を持ち、触れる体を傷つけていくのだった…



風が収まるまで、目を瞑り、傷つく体を支えていると…


 「大丈夫?」

目の前から、聞き覚えのある声が聞こえた…

恐る恐る目を開く…

そこには、風に髪をなびかせる少女の姿が…



 「……!ルリ!」

そこにいたのはルリである。


どうして…

何故ここへ…

様々な疑問が頭を巡るが、ルリはシュウの安否を確認すると、背を向けて歩き出した…


サラの元へ…




ルリは立ち止まると、真っ白な剣をサラに向け、とどめをさそうとした…

サラは近づく人物に気づき、腰をさすりながら立ち上がると、その人物を睨みつける…


 「っ……!貴女あの時の……」


それが誰なのか確認すると、サラはそう口にしたが、突きつけられ剣へと目をやった…



 「クッ…」


サラは悔しそうに顔を歪めると、高々と腕を上げパチンと指を鳴らした…



その音と共に、サラの姿はそこから消えていた…


元々いなかったように…


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