BLACKNESS DRAGON ~希望という名の光~

何だか不思議な雰囲気を醸し出している相手に呆気にとられるマリン…


戦闘中に何を…

これも作戦あるか…?

いや、ただの、天然…?


完璧な天然だと勝手に決めたマリン。

納得したように頷くと…


バッと方向転換をし、相手に回し蹴りをするが…



      ガスッ…!


 「!!」

その攻撃は、またしても銃で止められた…


それも、軽々と…



 「エヘッ」


再び首を傾げて笑う…



銃を持つ片手を上げただけの相手…

相手は、その場から少しも動いていない…



遠くにいては、相手の思うつぼ…
接近戦でもかなわない…




こんな何か不思議な相手に負けていると思うと、何だかイラッとしてきらマリン…


それを何とか振り払い、一度距離をとる…


ザーッと地をすりながら止まると、体制を低く構える…


そんなマリンを見て、相手も銃を構える…



静かなこの地に、引き金に手を伸ばした、カチッという音が響く…




自らの胸の辺りで早まる心臓の音が、辺りに聞こえそうだった…


< 174 / 397 >

この作品をシェア

pagetop