BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
「シュウ!!」
風に乗ってやってきた、ライナスの叫び…
「…ライナス……」
その声は、地へと倒れるシュウの耳にも届いていた…
だが、動けない…
身動きが、とれない…
迫り来る青いDRAGON…
雄叫びを上げ、歯を剥き出しでやってくる…
動かない、獲物へと…
もう、数秒もしない内にやってくる…
終わりだ…
恐怖などなかった…
いや、あったのかもしれない…
でも、それ以上に大きかったのが…
絶望…
絶望に打ちひしがれ、ただただ青いDRAGONを見つめるだけのシュウ…
時間は、ない…
すぐさまその刃が襲ってくると思っていた…
だが、次の瞬間、その青いDRAGONの体が微かに揺れた…
そして、シュウの目の前に立ちはだかったある人物…
一瞬、何が起きたのかわからなかった…
何が起こったのか…
顔を上げ、今の状況を把握する…
相手の元には、黒髪を揺らし、攻撃を仕掛けるある人物が…
そして青いDRAGONには、真っ白な剣で攻撃を受け止める人物が…
「ルリ…?マリン…?」
そう、シュウの相手と青いDRAGONと戦っていたのは、紛れもなく、シュウの仲間である、ルリとマリンだった…
「やぁっ!」
マリンはその場から一歩も動かない相手に蹴りを入れるが、柔らかい身のこなしで避けられ、短剣を突きつけられる…
その攻撃を避け、後退しながらも、再び攻撃を仕掛けていた…
何度も、何度も…
そして、青いDRAGONの攻撃を受け止めるルリは、グッと歯を食いしばり、そのDRAGONの力強い攻撃に耐えていた…
腕に負った傷が開き、止まっていたはずの血が、再び流れ出す…
「ッ……」
DRAGONの攻撃に、ズズッと後ろに押されるルリ…
「ぅぅっ……」
何とか押し返そうと試みるが…
「ぁっ!」
バランスを崩した体…
とっさに整えようとした足を水に取られ…
バシャンッ!!
音を立て、水の中へと、背中から倒れて行った…