BLACKNESS DRAGON
~希望という名の光~
長々と続く廊下の中、赤い斑点を身に纏ったクリーム色の鳥が、優雅に羽を羽ばたかせていた…
その鳥は、鋭い爪を持つ2本の足を前へと突き出すと、飼い主の肩へと舞い降りる…
その鳥の飼い主、ローランは、そっと頭を撫でてやる。
すると、その鳥は彼と同じ黄色い瞳を何度かまばたきをした後、姿を消すと、右耳にあるピアスへと形を変えた…
「ねぇローラン、あの女の事だけど、そろそろ殺った方がいいんじゃない?」
真っ白な廊下に、赤い足跡を残しながら歩むマーガレッドは、隣の彼を見上げて言う。
すると、彼は考えるように顔を歪めた。
「確かに、彼女は苦しめ甲斐がある。楽しむにはもってこいの人間だよ。でもさ、このままだと、自ら命落としちゃうよ?」
悩む彼を急かすように眉根を上げるマーガレッド。
何だったら、僕が殺してあげるよ。と付け加えながら、彼の返事を待つ。
「そう、だな…」
彼女の言葉を聞いたローランは、数分考えた後、コクリと一度だけ頷く。
その返事を聞いたマーガレッドは、何がおかしいのかニッと笑う。
そして、
「行ってきなよ。あの女の命、ローランに譲ってあげるから。その代わり……」
彼女はローランの前に一歩出ると、後ろに腕を組んで可愛らしく……否、何か企むような表情で言う…
「後の人間共は僕のものだから。手、出さないでね。」
ツンッと彼の額をつつくと、悪戯な笑顔を浮かべて歩み始めた…
そんな彼女の後ろ姿を目にしながら、フッと鼻で笑うと、その場から姿を消す…
「楽しませてよね、力無き人間さん。」
始終顔から嫌味な笑顔を浮かべるマーガレッドは、これから始まる事を楽しむようにリズミカルに歩を進めていた…