愛し人〜aishibito〜
空港で待って二時間が経った頃。



足音が聞こえてきて
久美子の前に誰かが現れる。



ゆっくり顔を上げると
そこには雅也が
キャリーバッグに
ボストンバッグを乗せて
立っていて声を掛けてきた。






「久美子」






名前を呼ばれた久美子は
茫然と見上げた。
何か言おうとしたが
今は胸が一杯で言葉にならない。
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