幕末女剣士~新選組~
「――――っとゆうわけで…」
とりあえず平助の部屋に
かくまってもらったアタシは
大方の事情を説明した。
「なるほどねぇ…」
「はい…」
「にしても総司の奴……
なんで美穂の部屋に行くんだよ」
「えっ?なんか言った?」
「あっいや、なんでもない…」
「沖田さん大丈夫かな……?」
「大丈夫だよアイツなら」
「でもさ、土方さん刀を降り
まわしてたよ?」
「あぁ、あれはいつものことだし」
「捕まらないでほしいな…」
「……うん…」
「平助は沖田さんの声聞こえた?」
「うん…聞こえた」
バタバタ--
「おい美穂何処だぁ――!!」
「えっ?嘘でしょ!?まさか
沖田さん…」
「いや、たぶん逆。捕まらないから
標的を美穂に変えたんだ!」
「どっどうしよう!!」