ヤクザと恋愛



「セイナ…。」



私はとても悲しかった。
…でも…陽くんに笑ってもらうために…。



いつものように、あの太陽みたいな笑顔になってほしくて…。




「大丈夫だよ!一人には慣れてるから。

今日中に家出ていくから。」



凄く痛かった。心が…。


でも、



「今までありがとうございました。

幸せになって!
今日で、陽くんから卒業するから。」




きっと、陽くんを忘れることなんかできない。


ずっと大好き。

だけど、貴方の幸せのために…。



「さようなら。井端さん。」




私の一言で楽しかった時間が、一瞬で失われた。




私の人生に照らされた太陽は、一瞬にして、また暗闇になってしまいました。












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