ミルク時々S
『大丈夫か?』
振り返り小さな彼女に手を差しのべた。
その華奢な白い手が俺の手をきゅっと握りしめてたった。
思ったより小さくて…
……可愛かった。
なにかがきゅっと締まった。
『ありがとうございます…。
ぁ、手、怪我してる…』
スカートのポケットから薄いピンク色のハンカチを取り出した。
『これ使ってください。ありがとうございましたっ』
ぺこりと頭を下げて走って角を曲がって行ってしまった。
なんなんだ…これ
あのこの名前は…