そら。―HAPPY STORY―
「ここって、魚の歴史もあるから良いよなー。 あ、高瀬さん魚好きっしょ?」
「えっ?何で…」
「輝いてますよ。あなたの目と顔が」
夏美はバッ、と顔を手で覆い隠した。
俺は苦笑だった。
だが一方、玲はというと。
「…駒原先輩。あまり夏美先輩いじめないで下さい」
凍りつくくらいの、低い声で、駒原を威嚇射撃した。
何も…そこまで。
「ははは。いじめだなんて―――」
ぴた。
いきなり駒原の口元が固まった。
視線は、夏美に向けられている。