そら。―HAPPY STORY―

…何だ?


「高瀬さん、?」


隣に目を向けた。

が、すぐに夏美は強張った顔を無理矢理笑顔に戻してしまった。


意味が分からない。


「あっ!イルカショーそろそろ始まるみたいだよ!行こ!」


誰かが追及する前に、夏美はそそくさと前方に走っていってしまう。



恐らく、駒原は考察するような顔、玲は不安そうな顔、俺は不思議そうな顔をしていただろう。









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