そら。―HAPPY STORY―
「おい。どういうことか、説明しろ。何で今日、俺らを呼んだんだ?」
玲が珍しく、真剣な眼差しを駒原にやっている。
夏美はヒンヤリとした手を、俺の額に置いていた。
イルカが飛び跳ねる。
同時に、俺の後頭部に強打したかのような衝撃が走った。
「俺は確かめたかった」
『にいちゃん、すごいね!』
「香が、両親を亡くしたトラウマを」
『どうして、ひかるには、おかあさんとおとうさんが いないの!?』
「まだ、持っているか…」
『イルカさんが綺麗ね。ね、香』
「まだ、香が俺と同じ闇をさ迷っているか。」
″おかあさあぁぁぁん!!!おとうさあぁぁぁん!!!″