そら。―HAPPY STORY―

ふと、夏美に暗い暗雲が立ち込めた。




最近ずっと思っていた



夏美は、何かを隠している。それも―――俺に。





「まあここじゃなんだから、入って?」




「…ああ」





秘密が多い、貧弱な天使のような夏美。




あるいは、片羽をなくした天使のような。







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