そら。―HAPPY STORY―

そんなことを考えながら2階に上がると、扉の先には清潔感ある部屋が見れた。




夏美の匂いが流れる、石鹸のような綺麗な空気。




質素な、遠慮がちに置かれたベッドは夏美らしかった。机も傷も落書きもなく、大切に使ってあるのがわかる。





俺は一言、





「…すげえな……」








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