そら。―HAPPY STORY―

「けい、けん…」


一瞬、夏美の表情に複雑な感情が表れた。

だがすぐに、意を決した表情になり、バクバクと食事を再開する。



すぐ顔に現れるのに、不思議と考えていることは解らない。


自分の心にしまい込み微笑む

それが、夏美という名の
純白の天使の天使だった。




「光ちゃん、っていうんだね。」


朝帰りをし、制服を取りに行くと、夏美の母親は俺を見て察したように笑んだ。


なんだか誤解されている気がするが、

とりあえずはよしとしよう。










< 97 / 152 >

この作品をシェア

pagetop