姫と王子のらぶらぶ日和。【完】
透き通るように白い姫の頬に手を這わせる



(ふにふに・・)



嫌、俺は別にいやらしいことなど・・ゲフンゲフン




「ん、・・好き・・だょ・・」



びくん、と、体が大きく反応した



好き?誰が??



もしかして、俺・・とか?



寝言の続きを聞きたくて、少しそわそわしながら姫の言葉を待つ



姫の口がもごもごと微かに動く



「・・くう、が・・」



ぴしり・・と、俺の動きが止まった



くうが?・・誰だ?



知らない男の名前が、姫の口から出るなんて



ショックと怒りで、俺の顔は歪んだ











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