姫と王子のらぶらぶ日和。【完】
そこには、すやすやと規則正しい寝息を立てて眠る姫の姿があった





(可愛い・・)





誰も居ない教室で、夕日の綺麗な黄金を背景に、彼女の綺麗さが際立っていた





一歩一歩、足音を立てないように姫に近づく





手を伸ばせば届くところまで来た





がたっ!!!





「・・っ!」





椅子にぶつかり、かなり大きめの音が教室に響いた





「・・ん、んぅ・・」





俺はびくっとして、体を強張らせる




「ふ・・んぅ・・すぅー・・」




再び小さな寝息を立てる姫に、安心して近づく













< 10 / 62 >

この作品をシェア

pagetop