姫と王子のらぶらぶ日和。【完】
淡い恋心
目を開けたら見慣れた天井


ぱちぱちと数回瞬きを繰り返す


...やっぱり、現実はそんなに甘くはなかった


さっきまでの悪夢も、すべて現実


夢なんかじゃ、ない


そして弾かれたように、がばっと勢いよく起き上がる


携帯の画面を見つめるけれど、


新着メールは一件もなかった


いつもなら、王子からのメールが1.2件入っているのに


《おはよう姫、よく眠れた?》


《今からそっちいくから、準備して待っててね!》


そういう日常生活に差しさわりのない、そんなメールが


一気に落胆して、大きなため息をひとつ吐いた


あぁ

王子に会いたい
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