姫と王子のらぶらぶ日和。【完】
ぱじゃまから制服に着替えてから、鞄に荷物を詰める


あっという間に家を出る時間になった


王子からの連絡はない


いつもこの時間になるチャイムの音も響かない


もしかしたら私たち、これを機に破局してしまうのかな


そんな悲しいこと、私は嫌だ


王子がいないのは、嫌


王子が私から離れて行ってしまったら、私には何が残るのだろうか


第一、私以外の誰かが、王子の近くにいることが許せない


王子は姫のものだから


・・・ううん、これが駄目なんだ


王子はもう、姫のものじゃない


誰のものでもない





それでも私は、


王子のものでありたいよ

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