す れ ち が い





「ねー友紀聞いてーっ
 昨日ね、超楽しかったの!
 なんか悠くんがぁ〜・・・」


なんにも知らない舞花は、昨日のデートのことをとても楽しそうに話し出した。

その話からすると、悠くんこと舞花の彼氏は
意外に甘党だとか、照れるとかわいいとか、
照れたときの癖は耳の後ろをかくことだとか、どれもこれも全く私に感心がわかないことばかりだった。


“舞花って・・・切り替え早いよ・・・”


ついこの間まで中原くんを見て騒いでいたのが嘘みたいだった。






「――で、バイバイしたの。
 もう超楽しかったー!!」


「ふーん・・・よかったじゃん☆」


「つか東って彼氏いたのかよ。」


いきなり聞こえた男の声にびっくりしてふりかえると、秀吾がいた。




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