ヴァンパイア王子~覚醒のblood~
だが、校長先生に呼ばれて壇上に上がった男を見て、生徒達から不満の声はピタリと止んだ。
赤茶色の肩まで届く長い髪を後ろで束ね、奥二重の瞳の真ん中で不気味に輝く漆黒の双眼。
彫りの深い目鼻立ちに、190㎝はあるであろう高い身長。
誰もが息を飲む美青年に、女子生徒からは自然とため息が漏れた。
こんなに身長が高くて凛々しい顔立ちをしている先生がいたら目立ちそうなものだが、校長先生に呼ばれて男が壇上に上がるまで、その男の存在に気付いた者は一人もいなかった。
「赤銀 統夜(あかがね とうや)です。よろしく」
簡単すぎる自己紹介にも関わらず、この一瞬で赤銀と名乗る教師は怜央と同等の人気を獲得した。
茜は赤銀の姿と周りの反応に圧倒され、怜央は赤銀を見て嫌な胸騒ぎを覚えたのだった。
赤茶色の肩まで届く長い髪を後ろで束ね、奥二重の瞳の真ん中で不気味に輝く漆黒の双眼。
彫りの深い目鼻立ちに、190㎝はあるであろう高い身長。
誰もが息を飲む美青年に、女子生徒からは自然とため息が漏れた。
こんなに身長が高くて凛々しい顔立ちをしている先生がいたら目立ちそうなものだが、校長先生に呼ばれて男が壇上に上がるまで、その男の存在に気付いた者は一人もいなかった。
「赤銀 統夜(あかがね とうや)です。よろしく」
簡単すぎる自己紹介にも関わらず、この一瞬で赤銀と名乗る教師は怜央と同等の人気を獲得した。
茜は赤銀の姿と周りの反応に圧倒され、怜央は赤銀を見て嫌な胸騒ぎを覚えたのだった。