ヴァンパイア王子~覚醒のblood~
そして假屋崎は、茜の反応を楽しむかのように、目線を上げ茜を見つめると一気に血を吸い上げた。


途端に今まで感じたこともない快感が身体中を駆け抜けていった。


「はあっ…うん!」


背中を仰け反らせ、瞳は空を捉えた。


頭の芯がとろけるような快感に身体が震えた。


假屋崎は満足げに微笑んで、手首を離し、唇から指先を解放した。


茜は倒れるように床に座り込み、小刻みにビクつく身体に息を切らせていた。


その様子を上から見下ろすように、假屋崎が見つめていた。


冷たく残酷な瞳は、茜を震え上がらせた。


初めて假屋崎が怖いと思った。
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