ヴァンパイア王子~覚醒のblood~
「ほう、真央は治癒能力者か。
治癒者は他の魔力は使えないが、非常に稀(まれ)な能力だ」


真央の力によってレオは、なんとか立って歩けるようにまで回復した。


真央はそんなレオを見て、嬉しそうに微笑んだ。


「レオ~! 大丈夫かぁ!?」


日向が走って駆け寄ってきた。


「人間達は?」


「救急車呼んで、皆無事に病院行ったで! 
もちろん柊木病院にな。
とりあえず、これまでに見たことは誰にも言うなって口止めしといたで」


「まあ、誰かに言った所で信じてもらえないだろ」


「わたくしが後で記憶を消しておきましょう」


バドが言った。


「つ~か日向。バドや俺の両親見ても驚かないのか?」


「へ? だって呼んだの俺やもん」


「はあ!?」
< 358 / 370 >

この作品をシェア

pagetop