ヴァンパイア王子~覚醒のblood~
「でも真央は元々人間だから魔力は少ないと思うぞ」


「じゃ…じゃあ、記憶なくさずに長く生きれるの?」


「今の状態だとあと300年は余裕で大丈夫だろう。
もっと俺の魔力が戻ってくれば更に長く生きることも可能かもしれない」


「えぇぇぇ!?」


真央は思いきり大きな声で叫んだ。


いやいや、驚きたいのは俺の方だから。


なんのために、あんなに怒って、孤独感に打ちひしがれてたんだ、俺。


レオはマイペースすぎる両親に、左の口角がヒクヒクと動いた。


「なんか、そう言われたら力が漲ってきた気がする!」


真央は両手でガッツポーズを作り、レオの身体に手をかざした。


すると、真央の掌から白い靄のようなものが現れ、その靄に身体が触れると失った体力が戻ってきた。
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