ヴァンパイア王子~覚醒のblood~
燭台に蝋燭(ろうそく)を立てて、地下へ続く階段を降りる。
永遠に続きそうなくらい深いその階段には、壁付けされている蝋燭(ろうそく)型のアンティークウォールランプが灯されていた。
道しるべとなって、1メートルごとに壁付けされているその小さな灯りがなければ、右も左も分からず、自分がどこにいるのかすら分からなくなりそうな深い闇と化すだろう。
灯りに照らされ、闇の中に浮き出るように現れた重厚な扉をノックした。
音が反響し、その音も消え、長い静寂が訪れた。
諦めかけて帰ろうとしたその時、地底を這うような重々しい声がした。
「入れ」
氷のように冷たく、剣先のように鋭いその声は、実の父親だというのに怜央を酷く緊張させる。
目を閉じて、深呼吸をし、真っ直ぐ前を向いて扉を開けた。
永遠に続きそうなくらい深いその階段には、壁付けされている蝋燭(ろうそく)型のアンティークウォールランプが灯されていた。
道しるべとなって、1メートルごとに壁付けされているその小さな灯りがなければ、右も左も分からず、自分がどこにいるのかすら分からなくなりそうな深い闇と化すだろう。
灯りに照らされ、闇の中に浮き出るように現れた重厚な扉をノックした。
音が反響し、その音も消え、長い静寂が訪れた。
諦めかけて帰ろうとしたその時、地底を這うような重々しい声がした。
「入れ」
氷のように冷たく、剣先のように鋭いその声は、実の父親だというのに怜央を酷く緊張させる。
目を閉じて、深呼吸をし、真っ直ぐ前を向いて扉を開けた。