蹴球魂!!!!
でも、心地いい今の関係。


飛鳥とはちょっと気まずいままだけど、俊介のおかげで、だんだん普通に話せるようになってきた。


「あいつら、本当馬鹿だよなー!!」

「ね!!晃汰は素直じゃないし、俊介は素直すぎるし☆」

「いや、円??晃汰は、凄ぇ素直じゃね??」

「いやいやいや…。実は、何だかんだ言って、あの2人は相思相愛だと思うんだよねぇ♪」


もちろん、危ない意味じゃないけど!!!!


「おい」

後ろから、低ーい声が降ってきた。


「は…はい??」

恐る恐る振り向くと、そこには鬼のような顔の晃汰。

「誰と誰が、相思相愛だとぉ??」

…こ、怖っっっ!!!!!!!!

「ごめんなさいーっ!!!!」


大丈夫、皆いつも通りだ。

帰り道が1人なだけだもん。大丈夫、大丈夫!!


「じゃ、大会メンバー以外は部活終了!!」

「「はい!!!!」」


「じゃーね!?まーちん、変なオジサンについていかないようにね!?」

「う、うん」

「痴漢には気をつけろよ??」

「痴漢に遭うほどいい体じゃないけどね…」

「ボーッとしててドブに落ちたりすんなよー」

「何それ!?しないし!!!!どんな心配!?」


なんだか皆が心配してくれた。

…晃汰の心配だけは、嬉しくなかったけど……。


そんな日々が、約2週間続いた。
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