蹴球魂!!!!
あれ…って、何だろ??


ーポン…


胡桃がピアノに手を置くと、綺麗な音が出る。


「私の、思い出の曲…なんだぁ」

「へぇ…」


少し切なそうな胡桃の横顔。それは、とても綺麗だった。


柔らかいタッチでピアノを弾き始める胡桃。

「上手っ…」

やっぱり、胡桃はピアノの天才だなぁー…。


しばらくして、胡桃のピアノは終わった。

あたしは、ピアノの知識なんて全くないから、胡桃の弾いてくれる曲はひとつも知らない。


だけど…今日弾いてくれた曲が、胡桃の大事な曲なんだって事は、痛いぐらいに伝わって来た。


「なんか…凄い切なくて、いい曲だった!!」

「本当??ありがとうっ」


本当に嬉しそうに笑う胡桃は、ゆっくりとピアノを片付けた。


「じゃあ、教室戻ってご飯食べよっ!!」

「うん!!今日、自分でお弁当作ったんだよー♪」

「え!?何時起き!?」

「4時っ」

「えぇ…大丈夫??無理しないでね??」

「大丈夫だよっ!!円、ありがとっ」


4時に起きて、自分でお弁当を作る胡桃。

尊敬しちゃうよ…。


ーカパッ

勢いよく開いた胡桃のお弁当。

「す、凄っ…!!!!」
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