蹴球魂!!!!
それからと言うもの、嘘みたいに身体がよく動いた。

合宿前とは比べ物にならないぐらい身体が軽くて、動きやすかった。


これが、合宿の成果…!?


ーピッ ピッ ピーッ


「え、もう??」

試合が終わる頃には、そんな事が言えるほど体力が有り余っていた。


「結果、5-0で…」

「「やったぁーっ!!!!」」

審判が言い終える前に騒ぎ出すあたしたち。


圧勝☆


「皆お疲れー♪」

自分たちのベンチに戻ると、胡桃たちマネージャーが濡れたタオルとスポーツドリンクを渡してくれた。


「胡桃ありがとー♪」

「ううん!!てゆーか円、1人で4得点って…どんな身体してんの!?」

「えへへ☆」


合宿のおかげなのかわからないけど、身体がとにかく軽くて動きやすくて、気付けば1人で4得点という好成績を叩き出していた。


「あの…」

“蹴球魂”と書かれたお揃いの練習着に着替えて戻ると、相手チームの選手の1人に声をかけられた。

「「はい??」」

「あの…中学とか小学校とかでサッカーやってたんですか??」

「いや、まったく♪」

「え!?それなのに4得点ですか!?」

「えへへ☆」

「円は努力家だからね!!」

「俺も…俺も高校からサッカー始めたんですけど、努力すれば上手くなりますかね!?」

「誰よりも努力すれば、絶対上手くなるよ♪」

「ありがとうございます!!!!」


なんか…有名人な気分!!

あたしにしては、いい事言ったよね!?
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