蹴球魂!!!!
『第1試合のクラスは、ピッチに集まってください』


「あ、アナウンス入った」

「え、俺らいきなりなん??」

「知らなかったんだ…」

「晃汰もアホじゃん!!!!」

「うっさいわ!!」

「ほれほれ…言い合いはその辺にして、行くぞ??」


飛鳥が促して、あたしと晃汰は言い合いをやめる。


「なんか森ちん…お母さんみたい!!」

「お兄ちゃんじゃないんだ…」

「「え!?ショック受ける所、そこ!?」」


試合前だっていうのに、緊張感のないあたしたち。

まぁ…別に予選とかでも何でもないからいいんだけどね??


「ま…円!!」

「うん??」


ピッチの側に腰を下ろして、胡桃と2人で観戦しようとしたら、胡桃がいきなり大きな声を出した。


「相手、唯斗がいるんだけど…!!!!」

「ぅえ!?」

「先輩と試合するの!?」

「聞いてなくない!?」


あたしと胡桃は2人でアタフタ。


「相手はランダムらしいデスよー♪」

「もしかしたら私と戦うかもネ!!」

「「ケビン!!ジェニー!!」」


マジかぁ…。ランダムって…!!

先輩だったら、怪我させたら悪いし…やりづらくない!?


そう思って3人を見ると、本番の試合ぐらいに嬉しそうな顔をしていた。

…心配無用ってわけね……。
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