蹴球魂!!!!
大きな大会だから、数多くのプロチームの監督なども見に来て、目立っている選手はそこからプロになれたりもする。


今、日本で活躍している選手の何人もが、そこで注目された選手だった。


「やる練習は、いつも通り。俺ら3年は冬まではいられないから、1、2年主体のチームでいく」

部長がそう言った。

そっか…3年生には、受験があるんだもんね。


「だから、俺ら3年が中心となって、選手に向いてる奴を見極める」

「「……!!」」


ゴクッと、そこにいた誰もが唾を飲んだ。


「当たり前だけど、俺は結構前の練習から見てるから。今からエンジンかけた奴は遅いからな??」

「「っ…はい!!」」


き、厳しい…!!!!

けど、そうでもしないと国立で優勝なんて、夢のまた夢。


この高校は結構サッカーで有名だし、だからあたしはこの高校に来たけど…。

優勝経験は、1度だってない。


っていうより、去年の優勝校が強すぎて…点差が大きく開く事も少なくなかった。


「じゃあ、練習始めるぞ」

「「はいっ…!!!!」」


いつもより、少しだけピリピリした校庭。

程よい緊張感に、誰もが浸っていた。


「円」

そう声をかけてきたのは晃汰。

何だろ??


「メンバー、選ばれなかったらぶん殴るから」

「どえぇぇぇ!?」
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