蹴球魂!!!!
「じゃあ最後は、FW発表します」

「「はい!!」」


ついに訪れたこの時。


「スタメン2人、リザーブは4人!!」

嘘っ!?そんなに厳しいの!?

「リザーブは、1年生1人、2年生3人!!」


また、1年生がリザーブに入ってる。

…せめてリザーブには入りたい。入れなかったら、大会自体に出場出来ないもん。


「まず1年生は「部長!!」…ん??」

そんな緊迫した空気の中、部長の声を遮ったのは、大輔先輩だった。


「先生が部長の事を今すぐ呼べって…」

「え、マジかよ!?」

部長は慌てて部室のドアに手をかけた。

「あ、すぐ戻るから、それまで自由にしてて!!」

部長はそれだけ言い残して、部室を後にした。


「まーちんっ」

「ほらほら!!深呼吸して落ち着け!!」

「弱虫ー」

「晃汰はうるさいっ!!俊介と飛鳥、ありがとう」

「うわー、差別ってやつ??俺にもお礼言えよな」

「なんでよ!?必要ないじゃんっ」

「まぁまぁ、まーちんも晃ちんも落ち着いて!!」

「今言い合いする所じゃないだろ??」

「「はーい」」


晃汰はムカつくけど、不安なモヤモヤは…どこかへ飛んでいったかも。


やる事はやったし、今更何を言ったって遅い。

ここは腹をくくって、部長が戻るのを待たなくちゃね!!


ーカチャッ


そう思ったのもつかの間、部室のドアが開いた。
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