蹴球魂!!!!

Game12

体育祭の翌日、午後1時。


高校の正門前には、クラス全員が集まっていた。

胡桃を含めたあたしたちサッカー部軍団を先頭に、あたしたちのクラスは高校の近くのファミレスへ向かった。


「35名なんですけど…大丈夫ですか??」

「あ、はい!!お待ちしておりました♪どうぞこちらへ!!」


…ハイ????


店員さんに連れられて、向かった先は物凄い数の空席。


「ご予約されていた、森山様でいらっしゃいますよね??」

…森山って、飛鳥!?

「はい、そうです」

「では、ご注文がお決まり次第、このボタンを押してください♪」


飛鳥を除く34人が、ポカーンと口を開いて、そのやりとりを眺めていた。

何が起こってるのー!?!?


「飛鳥…もしかして予約してた??」

俊介がゆっくりとそう言った。

「そーゆー事♪いきなり35人も行ったって、席なんか取れないだろ??」

ああー、なるほどぉー…。


え、てゆーか!!

「ここのファミレス、予約なんか出来るの!?」

「実は、俺の兄貴がここで働いててさ。んで、兄貴に無理言ったら、店長に頼んでくれた!!」


う、うっそぉー…!!!!


「飛鳥の兄貴、はんぱねぇー!!!!!!!!」

俊介がいきなり興奮し出した。最近何の前触れもなく騒ぐ気がする…。

「まぁ、そーゆー事だから!!飯食おーぜ☆」

「「いぇーい!!」」


飛鳥の活躍で、あたしたちは待たずにご飯にありつける事に!!


「飛鳥、ありがとー♪」
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